分析を生業とする

これまで、より高度な分析技術を習得することに注力していた。

だけど、もっと大事なことがあると気づいた。

それは、「そもそもなんで分析やってんの?」ってこと。

 

分析して可視化した時に、歓声をあげたくなるほど感動することがあるけども、それは分析の目的ではないだろう。

分析をやる目的は課題解決なんだよね。

だとしたら、必ずしも高度な分析が必要というわけではない。

といっても、高度な分析技術を学ばないことの言い訳にはしてはいけない。

ただ、高度な分析を学ぶこと使うことに力を注ぎすぎるあまり、もっと大事なことを見逃してませんか?ってこと。

 

いろいろな会社の人と話す機会があって、それを感じている。

もっと高い視点から見たほうがよさそうだ。

理想的な分析仕事の流れは、以下のような感じかなと。

1、クライアントの課題抽出

2、取得できるデータの把握とデータの取得

3、適切な分析手法の選定

4、分析作業

5、報告

6、クライアントに分析結果を使ってもらう

7、課題が解決したかの確認

 

分析技術に関連するのは2、3、4あたりだろうから、分析技術だけでは足りないのがよくわかる。

5も大事。分析のことを知らない人にわかりやすく伝えるスキルが必要。

1もできないといけない。でないと、上から言われてただ手を動かす人になる。1の仕事もできるようになる必要があることから言って、分析者とはコンサルタントなんだよね。分析で課題を解決するコンサルタント

1〜5が大事であると言ってる人/実行している人は結構見かけたり会ったりするが、

6、7までできている人はどれだけいるのだろうか?

分析業務は大体がクライアントなどの自分の社外の人に対して行うことが多い。なので、なかなか6、7までやれてる人はいないだろう。そんなにクライアントの内部に入ってズケズケとやれる立場の人はそうそういないと思う。

でも、5までだと、クライアントもプレゼンを聞いて報告書をもらってそのままということも。これでは、課題を解決できていない。

分析結果を課題解決に生かすということに真面目に取り組むなら、この6、7をどうするかを考えないといけない。

 

最近、河本薫さんの「会社を変える分析の力」という本を読んだ。

大阪ガスの分析部門で各部署の課題を分析で解決してきた人だ。

河本さんのスライドは、ネットにも上がっている。

http://www.ogis-ri.co.jp/event/docs/1209964_6738_01.pdf

6、7まで行う一つの方法は、社内で分析部門を持つことかもしれない。これによって6、7の障壁を低くすることが可能だろう。

 

もう一つは、アクセンチュアのような客先に常駐して分析の仕事をする方法があるかなと。

 

1〜7のどこを自分がやれているかなと反省する今日この頃であった。